デイトレード

「株取引」とひと口に表現されることが多いですが、しかし、その取引の種類に関しては、実はもっと細分化され、都度表現されることが多いです。たとえば、1年以上のロングスパンで行う株取引を、一般的には「株式投資」と呼びます。「投資」に対して、短期的な株式売買を「投機」と呼ぶことが多いです。中でも近年非常に人気が高まってきているのが、「超短期的投機」と呼ばれる取引区分に属する「デイトレード」です。

「デイトレード」とはすなわち“Day Trade”であり、「最長でも1日のうちに1回のトレードを決済する」という形の株取引になります。ですからこの株取引の特徴は、ロングスパンの取引のように、「株価の値動きの動向を長期的に見守る」のではなく、ロングスパンでの株価の値動きの動向を参考にしながら、直近の動きをしっかりと分析することが重要になります。ですから「デイトレード」は、その日のうちに結果(勝ち負け)を得たいという考え方のトレーダーさんには非常に向いているといえますが、大きく投資をして、株主優待を得たいといった考え方のトレーダーさんにはあまり向かないトレードであるといえます。

デイトレードの際に重要になるのが、「テクニカルチャート」です。テクニカルチャートとは、縦軸に株価、横軸に時間をとり、1分、3分、5分、10分、20分、30分などをそれぞれ最小時間単位として、株価の値動きを分析するための重要なツールです。デイトレーダーさんの多くが、この「テクニカルチャート」を最大限活用して、トレードにチャレンジすることになります。

デイトレードのメリットは、上記でも触れたように、その日のうちに結果がわかるため、メリハリのあるトレードを実践することができるという点でしょう。しかしデイトレードのデメリットもあります。それは、「負けた状況であっても、その日のうちにトレードを終えなければならない」という、非常に後ろ髪を引かれてしまうケースも多々起こるというところでしょう。

スィングトレード

株取引は、投資、もしくは投機のスパンによってしばしば分類されることがありますが、一般的な投資のイメージというと、1年以上の投資サイクルということになるかもしれません。これに対し、近年のトレーダーさんには非常に人気が高い「デイトレード」などという「超短期トレード」がこのところ注目を集めています。デイトレードほどの超短期的な株取引ではないものの、完全に「短期トレード」に分類されるタイプの株取引を、「スィングトレード」と呼んで分類します。一般的な「スィングトレード」では、たいてい数日間のスパンで株式売買を行います。

スィングトレードに関しても、デイトレードと同じように、主に「テクニカルチャート」を分析することにより、トレードの方向性を探るといったトレードスタンスが主流になります。デイトレードと似ているため、デイトレーダーさんがスィングトレーダーさんへと転身する、あるいはその逆をたどるケースが多いですが、しかしデイトレードとスィングトレードとでは、根本的にまったく異なると考えておくべきでしょう。

というのも、デイトレードでは「最長で1日」というトレードスパンになりますが、スィングトレードは、1日でトレードを終了してしまうことはほとんどありません。たまに見受けられますが、「デイトレードをしていて1日では決着がつかなかったから今日はスィングトレードになってしまった・・・」という人もいます。しかしこういうケースは断じて「スィングトレード」とは異なります。デイトレードでは、「1日で決着がつかなかった」ということが原則として「あってはならない」のです。

スィングトレードに関しても、方向性をしっかりと見据えて、直観に頼らないことが重要なポイントになります。このあたりはデイトレードと同じといえますが、スィングトレードのほうがさらに厳密なプランが必要になるとされる場合が多いです。デイトレードにしろスィングトレードにしろ、短期的な勝負勘を養うことが重要です。

中・長期投資

株取引の中は、その投資サイクルによって手法が大きく異なることが多いです。近年人気が高まっている「デイトレード」や「スィングトレード」に対し、株取引の従来型のトレードで、本来の「投資」と呼ばれる取引にもっとも近いのが、中・長期投資になります。投資スパンによって、中期、長期で異なると考えるトレーダーさんが多いようですが、いずれにしても1年以上は株式を保有するといった形のトレードですから、株の保有期間に関していえば、デイトレードやスィングトレードのように厳密ではないといえるでしょう。

一般的には、1〜2年程度株式を保有する投資を「中期投資」、それ以上の保有期間がある場合を「長期投資」と呼ぶことが多いです。どちらにしても、「年」が単位になる投資ですから、「買い」にしても「売り」にしてもタイミングが重要であることには変わりありませんが、中・長期投資に関していえば、やはりその中間期間の動向がさらに重要であるということになります。

というのも、株取引というのは、外国為替相場とはちがって、値動きの変動がかなり大きいトレードになりがちですから、長いスパンで同一の株式を保有することになると、中間に大きく値を下げてしまう可能性が高まるわけです。しかし、少々の値動きにはそれほど敏感になる必要がないというタイプのトレードであるという点について言えば、これはむしろメリットになると考えることができるでしょう。

ただ、長期トレードに関してはさらにリスクが大きくなります。というのも、株価の値動きというのは実に不思議なもので、5年間のスパンで見ていても、ほとんどずっと値を下げ続けるような銘柄もまれに存在しますので、もしそういう株を保有してしまったとすると、かなり大きな損が出る可能性が高まるということになります。しかし逆に、値上がりが著しい銘柄の株を保有していたとすると、5年後には株価が数倍、あるいは数十倍に膨れ上がっていた、などという可能性も十分考えられるのです。

裁量トレード

株取引を行うそのスタイルは、その人それぞれで異なるのは当然ですが、しかし、株取引を行う人の数だけそのスタイルが存在するというわけでは決してありません。何万人ものトレーダーさんの手法の組み合わせは無限とも思われるほど存在するとは思いますが、しかし実際には、そのスタイルという意味に関していえば、大きく分けて「2とおり」しか存在しないといえます。

株式売買のスタイルをふたつに分けるとすると、「システムトレード」と「裁量トレード」のふたつに分けることができます。システムトレードが、「自分の感覚とは無関係に、あらかじめ組み込んでおいたプログラム的な思考ルーチンにのっとって、半自動的にトレードを行うスタイルです。これに対し、「裁量トレード」というのは、自分の感覚にすべてを託して、自分の感覚だけでトレードを行うというスタイルになります。

当然これら双方にメリット、デメリットがありますので、どちらのほうが優れたスタイルであるかということを明言することはできませんが、しかし、「向き、不向き」があることだけは間違いありません。というよりも、「システムトレード」は、「裁量トレード」に向かないタイプの人のためにあるスタイルであるといえるかもしれません。

では、「裁量トレードに向かない人」とはどのような人であるかというと、「妙な直観が働く人」ということになります。つまり、セオリーだとか鉄則だとかを軽んじてしまい、「もうちょっと勝ちたい!」とか「負けを何とか取り戻してやる!」などという自らの「感情」がトレードの手法を左右するタイプの人は、裁量トレードには向かないといえるでしょう。

株式売買に限らず、投資を行う人は、冷静沈着であり、状況判断に長けている人である必要があります。もちろん、「勝つ」というモチベーションは重要ですが、しかしそれがあまりにも熱くなりすぎてしまうと、セオリーや鉄則を無視することになってしまうので、これは大きなマイナスになるのです。


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